祭囃子のその前に
お久しぶりです。久々に書こっかな〜とかいう気分になったので若林さんについての思いを書こうと思います。
Patrick Vegee 千葉公演で開演前アナウンスの段階で泣いた話
私のツイートを見てる方は薄々勘づいてるとと思いますが私は関東地区イベンターの若林さん(VINTAGE ROCK)のことがめちゃくちゃ好きです。名前だけだとわからない人のために言っておくとUNISON SQUARE GARDENの南関東エリア(東京、神奈川、千葉、埼玉)の公演の前にご挨拶兼アナウンスをしてくれる方です。
私と若林さんの出会いは1年ほど前に遡ります。
あれはNormalツアーファイナル、初めてFCで取ったチケットが想像以上に近くて心臓バクバクだった私を落ち着かせてくれたのが若林さんのアナウンスでした。
当時は終演後の規制退場アナウンスとご挨拶もやってくれてて(確か)、しかもステージに来てくれてたので噛み倒すアナウンスと深深とお辞儀する姿を鮮明に覚えてます……
で、そこから自分が関東住みなこともあって行くユニゾンのライブで毎回若林さんの声を聞いていたこともあり、遂には若林さんの声がしないと落ち着かないまでになりました。
キモイですね。私もそう思います。
人間はこうやって「依存」していくんだなと実感しました。
本題に入りましょう。
あの日は自分にとってはツアー初日で、Patrick Vegeeとかいう最高のアルバムがどう化けるのか楽しみだな、なんて思いながら着席し開演を待ってると、開演前アナウンスが始まりました。
そして、「VINTAGE ROCKの若林です」で、拍手が起きました。
それを聞いた瞬間涙が溢れました。
今思うとアナウンスで泣いてる女の隣の人はどう思ってたんでしょうか。私だったらドン引きます。
そして勿論周りは誰も泣いてない中で始まったライブ、最初のMCでギターボーカルの斎藤さんがこう言いました。
「影アナの人にも拍手が貰えるなんて、今日のお客さんはチョロいぞ〜!!」
彼にとっては何気ないセリフだったのかもしれませんが、私は嬉しくて、感動して、涙が止まらなかったです。
そして終演後にこの話を友人にしたらドン引かれました。
さて、何故泣いてしまったのか。
それは若林さんが好きとかそういうのもあるとは思いますがそういった感情を超えて、
「ライブを待っていた人がこんなにいっぱいいる」
って事に感動したんだと思います。
自分の話をすると、今私は将来こういった音楽ライブ等のイベントに携わるための勉強をしていてその中でそれが受け入れられないご時世になったことも学んできました。ライブに行くのもやるのも気を張らないといけない。企画側からすると資金面的にも厳しい。
今は多少緩くなりましたが、行く方も家族や職場、知人から何か言われるかもしれないから内緒で行く人もいるし、止められたり職種的な問題で行けなかったりする人もいる。そんな嫌な世の中がここ数年続きました。
将来この仕事をしたいって思いは変わらないけどやっぱり先が見えないこともあって何度も辞めようか悩んだし、実際家族には反対されました。
それでも自分の好きなアーティストが、バンドが、音楽を止めないで居てくれるから、どんなに環境が変わってもあの最高の空間を用意してくれてるから、ずっとこの業界で働く事を目指してます。
そして、ずっと動き続けてくれたイベンターさん達がこのご時世になってから挨拶をするようになって、それに拍手が起きて、その事に演者側が触れてくれるなんて思ってもいなくて、なんて素敵なんだろうと思ったんです。
イベンターさんを初めとしたスタッフさんにはスポットは当たりません。
でも、そんなスタッフさんにもスポットを当ててくれるバンドと、忘れないでいてくれるファンの事を好きでいれて本当に良かったと思います。
若林さんへ
感染拡大が続く中でもずっと、ライブを、音楽を止めないで居てくれてありがとうございます。
きっと音楽を届ける中で非難や「今必要では無い」なんて声もあったと思います。それでもずっと動き続けてくれたからこそ、私はこの道を志すことができました。
貴方は私の憧れであり、目標です。
いつか自分が音楽を届ける側に立った時には、貴方のような人になりたいです。
「一難去ってまた一興」
早くそんな風に思える日々が来ますように